FX)移動平均線で買うタイミングをつかむ


(テクニカル分析)


「今回も株式入門と重複になりますが、移動平均線というものについて説明したいと思います。」


「よろしくお願いします。」


「下の図を見てください。そうすると、ローソクを結んだ流れとはややずれた青紫の曲線と、ローソクを結んだ流れとは大分ずれた赤い曲線があるかと思います。青紫の曲線を短期線(移動平均線)と呼び、赤い曲線を長期線(移動平均線)と呼びます。これらの移動平均線を使う事で、その後の為替の動きの傾向をつかむことが出来ます。移動平均線を説明すると、たとえば5日移動平均線は過去5日間の引値(終値)の平均を毎日計算してそれを曲線グラフにしたもので、25日移動平均線の場合は過去25日間の引値の平均を毎日計算してそれを曲線グラフにしたものとなります。
移動平均線は通常2種類以上のものが表示され、5日線と25日線、25日線と75日線など、それぞれ2種類の移動平均線が短期線・長期線として表示されたりします(短期・中期・長期と3つの移動平均線が表示されるところも少なくないです)。
また移動平均線は、自分の投資スタンスなどによって必要な期間のものを使います。」

          


「移動平均線は、FXチャートのグラフでも表示されるのですか?」


「FXでも株式と同じように各FX会社のチャートなどで、まず自動的に移動平均線を表示してくれます。
ところで、もう一度、移動平均線の一部をクローズアップして見てみたいと思います。移動平均線を見ると、短期線が長期線を突き破って下に行く時は下降トレンドになり、短期線が長期線を突き破って上に行く時は上昇トレンドになっています。
そのように短期線が長期線を突き破って下に行く事はデッドクロスと呼んで、しばらくトレンドは下降(円高…円で他国通貨を購入している時)に向かいます。短期線が長期線を上に突き破っていく事はゴールデンクロスと呼んで、しばらくの間、トレンドは上昇(円安…円で他国通貨を購入している時)に向かいます。つまり、売り時はデッドクロスになる直前、買い時はゴールデンクロスの直前になります。」 

左(デッドクロス)・右(ゴールデンクロス)

     


「ただ株式入門でも説明しましたが、移動平均線は期間が短かい場合は騙しも多く、デッドクロスになってどんどん落ちてくように見えた時にクロスせずに反転して上がり出す事があったり、ゴールデンクロスになって長期上昇が見込めると思ってドルなどを購入したら、クロスせずに逆に反転してどんどん下がり出したりといった事も少なくないので、そうした時には早めに損切りするのも必要になります。
そして長期間の移動平均線分析においては、特段の政治的天災的事情等が無ければ、ゴールデンクロスやデッドクロスなどの信頼性は短期間のものよりそれなりに高くなります。」

    

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