ミニ株



「今回は初心者にとって、投資を始めやすいミニ株の話です。」


「ミニ株とは何ですか?」


「はい。まず最初に通常の株は、1単元(単位)100株や1000株といった感じで、1回で買う株数がセットになっているのが通常です。中には1単元1株のものもありますが、多くの株が100株や1000株といった単位で1単元になっています。
そうした株の購入において、たとえば1000株が1単元で1単元100万円だったりすると、資金的に買えないという人もあったりするかと思います。
そうした時に、ミニ株では、1単元の10分の1の単位で株を買う事が出来ます。
1単元100万円なら、ミニ株だと10万円で買える事になるので、より少ない資金で株を購入する事が出来ますね。」


「1単元の10分の1でミニ株なのですね。では、徐々に買い足して、同じ銘柄のミニ株を10個揃えるとどうなるのですか?」


「その時には、通常の単元株になります。株は普通に1単元で購入すると、購入者の名前が株主名簿に登録され、通常の株主として議決権を行使出来ます。
ミニ株の場合は、証券会社のミニ株投資口座が株主名簿の名義となり、ミニ株購入者には議決権はありません。しかし配当に関しては、ミニ株の持ち分に応じて、1単元の10分の1、10分の7といった配当をもらえます。
また今では、1単元の100分の1や1000分の1の単位で買えるプチ株などといった、さらに小さい単位のミニミニ株もあります。」


「手軽に買えて良いですね。」


「はい、そうですね。ただ…ミニ株のデメリットを挙げると、まず証券会社によっては買いたい銘柄のミニ株を取り扱っていない場合があります。
他には通常の単元株だと購入注文発注時の価格でリアルタイムな取引が出来るのですが・・・
ミニ株の場合は、株の購入価格(約定価格と言います)が注文翌日の始値と決まっていて、発注時と価格決定時に時差が生じるので、思った通りの株価で株の購入が出来ない事なども挙げられます。」

次回は、るいとうです。
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