信用取引



「今回は、信用取引について説明します。」


「信用取引ですか?
 どんなものですか?」


「では説明したいと思います。通常、株を購入する時、自分の資金の範囲内の金額で株を購入しますが、それを現物取引(現物買い)と言います。
現物取引に対して信用取引の場合は、まず証券会社の口座に入れた資金や購入した現物の株式を証券会社へ預け入れて保証金にします。そして預け入れた保証金の3倍までの資金や株を証券会社から借りて、自分の持てる資金以上の大きな株取引をおこなう事が出来ます。
そのように保証金を設定する事によって(保証金を元に自分の資金以上の投資資金などを証券会社から借りて)自分の資金をはるかに超える株取引を行う事を信用取引と言います。」


「持っている資金以上の大きな取引が出来るのですね。」


「はい、大きな売買取引が出来ます。ただ資金を借りる事になるので、一定期間内には返さないといけない義務も生じますが・・・
ほかに信用取引では、証券会社から資金を借りて自分の資金以上の株を買う事(買い建て)も出来ますが、証券会社から株を借りて株売りから取引を始める事(売り建て、空売り)も出来ます。
預けた資金(保証金)の3倍などの倍率の資金で株を買う事を信用買いや買い建てと言い、同じく預けた資金(保証金)の3倍などの倍率の金額の株を売る事を信用売りや売り建て、ほかに空売りなどと言います。」


「利益などは、どういった仕組みになっているのですか?」


「信用買いでは、株価が上がると考えた時に預けた資金(保証金)の3倍までの資金を借りて株を買って、株価が上がったところで売ります。手数料などを考えなければ、借りた資金を証券会社に返して、余った金額分は自分の利益になります。また信用売りでは、株価が下がると思った時に預けた資金の3倍までの株を借りて、その借りた株を売り、株価が十分下がったところで買い戻して、借りた分の株を証券会社に返します。信用売り、空売りでは、最初に売った時より安く買い戻せた時の差額が利益になります。
信用取引では、預けた資金での取引以上の大きな利益を得られる反面、思った方向と違う方向に株価が動くと、現物買い以上の損をする事もあります。」


「また、信用取引のために証券会社に預けた資金や株を証拠金(保証金)というのですが、株価が思惑と反対に動いて、証拠金の担保価値が一定の比率より目減りした時には、追加の証拠金(追証)を求められます。
たとえば、信用売りした株の株価が大きく上がって、買い戻すのに必要な金額が証拠金の5倍になるなどの時です(手数料を考えない時、買い戻した金額が証拠金の3倍の時、利益はプラマイゼロになります)。」


「ハイリターン、ハイリスクですね。」


「また信用売りをしている時に、利益確定日をまたぐ時は、配当金該当額の支払いも必要になります。また信用取引には、制度信用取引と一般信用取引があります。制度信用取引は返済期限が6ヶ月と定められていて金利が低く、一般信用取引は返済期限が特に決められていなくて金利も制度信用取引より1%ほど高めです。
ただし制度信用取引では、売買が信用売りに大きく傾いた時に、証券会社はコストをかけて他の証券会社から不足する分の株を借り入れないといけなくなるため、逆日歩という手数料が取られる事があります。一般信用取引では、やや金利が高めな代わりに逆日歩は取られません。」


【株で信用取引をする(信用取引口座を開設する)ための最低条件/一般的な条件】
・ 現物株での取引経験が1年以上ある事
・ 100万円以上の金融資産がある事
・ 信用取引のメリット、デメリット、リスクなどについて理解している事
・ 投資資金が余裕資金である事

次回は、ミニ株です。
株式入門目次

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