アニメ『呪術廻戦』の両面宿儺ゆかりの地
両面宿儺というと、4世紀から5世紀の仁徳天皇時代、飛騨地方に現れたという両面四臂の伝説上の鬼神です。
アニメ・漫画の『呪術廻戦』でも、主人公の虎杖 悠仁(いたどり ゆうじ)と関係した主要キャラクターとして登場しています。両面宿儺は、飛騨高山(高山市丹生川町)出身と言われています。
そんな飛騨地方には両面宿儺ゆかりの地も多く、ここで紹介する飛騨金山(下呂市金山町)も、その一つになります。
両面宿儺の出身地である飛騨高山に対し、飛騨金山は両面宿儺が武振熊命(朝廷)によって討ち死にした場所と言われています。
こうしたことから、両面宿儺は、朝廷との争いに敗れた独自の勢力を持った飛騨の豪族だったとも考えられています。
武振熊命による討伐軍が来ることを知った両面宿儺が、37日間滞在して祈願した飛騨金山の鎮守山観音堂に建つ両面宿儺像
飛騨金山の中山七里(入口)近くにある両面宿儺像
飛騨金山の筋骨
飛騨金山には、筋骨と呼ばれる人の家の私有地を通っているかのような細い公道が多くあり、その筋骨と呼ばれる細くて小さな路地を歩く筋骨巡りも名物になっています。
また、水路をまたいで建つ家や水路をまたいだ住宅の渡り廊下、橋の下を通る通路、家と家の間を上り下りする細い石の階段など、味のあるレトロな風景が多くあります。
*両面宿儺像の鎮守山も中山七里の入口も筋骨巡りのコースの範囲内にあります。
筋骨の名物になっているハウルと呼ばれる建物(画像の真ん中)。水路の上をまたぐように建っています。
筋骨のレトロな風景
水路の上をまたぐ渡り廊下。水路沿いの道は筋骨(公道)で、自由に歩くことが出来ます。
家と家の間を通る味のある細い石階段
筋骨巡りの名物の一つ、1988年まで営業が行われていた銭湯。今は使われていませんが、男湯の方を自由に見学出来ます。訪問した時に女湯の方から声がしたので、女湯の方は管理をしている地元のボランティアの人達のスタッフルームになっているのではと思います^^;
飛騨金山(筋骨)巡りは、電車だとJR東海高山本線の飛騨金山駅から出発出来ます。飛騨金山駅は、名古屋方面からだと下呂駅(下呂温泉)の少し手前になります。