株式指標(ROE)



「今回も代表的な株式指標の話をしていきたいと思います。今回はROE(自己資本利益率・株主資本利益率)という株式指標の話です。」


「今回もよろしくお願い致します。」


「はい。では最初にROEですが、こちらは元々は管理会計という分野の企業の収益性を測る指標になります。そして、日本語では自己資本利益率と呼ばれています。これは企業の収益性の物差しにもなり、自己資本というのは株主資本でもあるため、株式指標としてもよく使われます。つまり株主が投下した資本金を、どれだけうまく経営に使って利益を出しているかという指標になります。

また計算式は以下のようになります。

ROE(%)=税引き後当期純利益/自己(株主)資本×100

PERやPBRは数値が小さい方が良かったのですが、ROEは反対に数値(パーセンテージ)が大きいほど、収益性が高くて良いと言えます。
こちらの指標は、伝説的投資家のウォーレン・バフェット氏や大手機関投資家など、世界相場を動かすような人達が重視している大変重要な指標になります。」


「銘柄選びをする時、それぞれの企業がどれだけ利益を上げているかを知るのは特に重要ですよね…」


「はい。利益や収益性は、もちろん大変重要です。ROEは、前回前々回に話したPERやPBRと合わせると、かなり有効な分析が出来るようになります。
たとえば、ある企業がPERもPBRも低くて割安な時に、ROEは高くて経営効率が良かったら、まずその銘柄は買いだということが分かりますしね。
とにもかくにも…財務的な点においては、PER、PBR、ROE、この3つの指標を使うと、同業他社に比べて、ある会社の株が買いかどうかを簡単に判断する事が出来ます。
つまりROEは、企業の業績から株価の割安度を判断するための大事な指標の一つになります。」

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