「今回は、株主優待や配当をもらうにはという事で話をしていきたいと思います。正確に言うと、株主優待や配当を受け取る権利に関する日程や期限についての話です。」
「ある日までに、またある日まで株を持っていないと、配当をもらえない、優待をもらえないっていう期間や日があるんですよね・・・」
「はい、そうした日を権利確定日、権利落ち日と呼んでいます。権利確定日の2日前(土日はカウントしません。)が権利付き最終日になり、その日までに株を買うと、配当などがもらえます。権利付き最終日の翌日は権利落ち日になるのですが、権利落ち日に株を売ってしまっても、配当はもらえます。また権利落ち日の1営業日後の権利確定日までは、一般的に株価が上がる傾向にあります。」
(以前の権利付き最終日は、権利確定日の3営業日前でしたが、2019年7月半ばの法改正から株取引のルールが変更になり、権利確定日の2営業日前が権利付き最終日になりました。)
「配当をもらえても、権利確定日直後などに売ったりして、株価が大きく下がってたりしてたら、損もあり得ますよね。」
「はい、そこのところを見定めて、値上がり益と配当を狙うのも賢いやり方です。」
【権利確定日の補足】
この日に該当企業の株を保有していると認められる事で、配当や株主優待などがもらえる。ただし、権利確定日に株を購入しても、権利確定日に株主名簿に名前が載る事はないため、配当や優待などは受け取る事が出来ない。権利確定日に株主名簿に名前が載るためには、権利確定日の2営業日前までに株を購入する必要がある。よって、権利確定日の2営業日前が権利付き最終日となる。
権利確定日の2営業日前・・・・権利付き最終日
権利確定日の1営業日前・・・権利落ち日
2019年7月16日より前は、権利付き最終日は権利確定日の3営業日前、権利落ち日は2営業日前でした。
次回は株の売り買いの流れについてです。
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