株式)ローソク足の組み合わせパターンで先を読む


(テクニカル分析)


「以下に、主なローソク足の日足での組み合わせパターンを説明します。ただ状況によっては、もちろん以下のパターンが成立しない場合もあります。」
      
     

かぶせ線

大陽線の翌営業日(株式市場営業日)に、前営業日の大陽線の高値を超える陰線が現れ、その陰線の引け値が前営業日の大陽線の中に入り込む大陰線。株価が上昇中に表れたら、買いの勢いの衰えを意味し、大陰線の引け値が前営業日の大陽線の実体の真ん中より下回った時は大きく勢いが衰えているサインとなり、下値への転換点となる事が多い。

はらみ線

大陽線や大陰線の翌営業日に小陰線などが現れて、前営業日の大陽線や大陰線の範囲内に、翌営業日の小陰線や小陽線の高値~低値が入り込む形になるもの。

陽の陰はらみ(上昇相場の時)
大陽線の翌営業日が大陽線に入り込む小陰線の形のもの。大陽線の翌々営業日に小陰線の高値を上回る陽線が出たら、上昇に向かう可能性が高く、大陽線の翌々営業日に小陰線の低値を下回る陰線が現れたら、株価は下に向かう転換点。
  

陽の陽はらみ(上昇相場の時)
前営業日の大陽線の範囲内に、翌営業日の小陽線が入り込む形のもの。高値警戒感が生じ、株価が下方に向かう時のサイン。
  

陰の陽はらみ(下落相場の時)
前営業日の大陰線に翌営業日の小陽線が入り込む形のもの。大陰線の翌々営業日に小陽線を上回る陽線が出たら、上昇相場への転換点。大陰線の翌々営業日に小陽線を下回る陰線が出たら、さらに下落相場が継続。
  

陰の陰はらみ(下落相場の時)
前営業日の大陰線に翌営業日の小陰線が入り込む形のもの。株価は底値で上昇に転換する可能性が高い時。大陰線の翌々営業日、つまり小陰線の翌営業日に小陰線を包むような大陽線や小陰線を上回る陽線が現れたら、上昇相場転換の可能性が高くなる。  

      

たすき線

陰のたすき線
陽線の翌営業日に陰線が現れて、前営業日の陽線の安値を下回ったもの。これが上昇相場で現れた時は、上昇相場の調整局面の一時的な安値となり、その後の上昇継続につながる事が多い。名前は陰だが、さらなる上昇への前兆となる。


陽のたすき線
陰線の後に、前営業日の陰線に入り込む形で陽線が現れ、陽線の引値つまり終値が前営業日の陰線の高値を超えたもの。下落相場の時の上昇相場への転換点、もしくは、さらなる下落に向けた一時的な戻り高。

     
   

包み線(抱き線)

前営業日のローソクの実体より翌営業日のローソクの実体が長く、上から下まで前営業日のローソクの実体を包むような長さに、翌営業日のローソクの実体がなったもの。

下落相場で、前営業日のローソクより長い陽線の包み線が現れた時は、たいていの場合、買い圧力が強い上昇相場への転換点のサインとなる。上昇相場で、前営業日のローソクより長い陰線の包み線が現れた時は、たいていの場合、売り圧力が強い下落相場への転換点のサインとなる。

陰線の後、陽線の包み線(下落相場での買いサイン)


陽線の後、陰線の包み線(上昇相場での売りサイン)

        

前営業日の高値と翌営業日の低値、もしくは、前営業日の低値と翌営業日の高値の間に取引が成立しない価格帯が出来て、前営業日のローソクと翌営業日のローソクの間に隙間が出来て、前営業日とかぶる取引価格がなかったもの。
上昇相場の時、陽線の翌営業日に上方向の陽線が現れ、窓を空けると、さらなる上昇へのサイン、もしくはそこが天井で下落相場への転換点のサイン。
下落相場で陰線の後に、下に陰線が現れ窓を空けると、売りが強く、さらなる下落へのサインとなる。

上に窓を空けたもの


下に窓を空けたもの

     

大陽線の後に上に窓を空けて、小陰線や小陽線や十字線が現れたり・・・
大陰線の後に下に窓を空けて、小陰線や小陽線や十字線が現れたりしたもの。
さらに、その後に現れるローソクで上昇か下落かを判断する事が多い。
星の後に、星の高値より上の引値のローソクが現れたら買い、星の低値より下の引値のローソクが現れたら売りなどと判断する(絶対ではありません)。

上に窓が空いた星


下に窓が空いた星



三川宵の明星(酒田五法)・・・売りサイン
星が十字線の時は三川宵の十字星、星が上ヒゲのみの時は三川宵の流星などとも呼ぶ。

      

毛抜き天井・毛抜き底

高値が2営業日連続した時は、そこが高値止まりのサイン。低値が2営業日連続した時は、そこが底値のサイン。

高値圏にある時は、上昇相場から下落相場への転換点(毛抜き天井)


底値圏の場合、下落相場から上昇相場への転換点(毛抜き底)
  
     
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