「今回は外国株について説明したいと思います。」
「外国株?アメリカとかの株ですね?」
「はい。そうした海外の株になります。中上級者など、株取引を長く続けていると、国内の株式の動きが悪くなって、株価も横ばいのまま大した利益も出なくなり、しばらく相場が面白くないなと思えるような時があったりします。そんな時、中上級の投資家達は、国内の株式だけではなく海外の株式に目を向けたりする事もあったりします。
国内株が動かない時や不調な時の保険にもなる・・・。そんな外国株の面白さについて説明してみたいと思います。」
「よろしくお願いします。ところで…どんな国の株式が買えるのですか?」
「国内の証券会社を通して、直接購入出来る外国株は、アメリカ株や中国株などと限られて来るのですが、最初は無難にアメリカ株が良いかなと思います。また成長著しいアセアン株のような新興国の株は、大きく上がる可能性も少なくなく、大化けの面白みがあったりします。
そうした外国株を購入する事のメリットとしては、まず1番目にリスク分散が挙げられます。国内で大地震などの災害が起きて、国内株式が暴落したり、洪水などでタンス預金やその他の物理的資産が失われたとしても、外国株を持つ事で海外に資産を保管して、一部の資産をそうした天災などのリスクから守ることが出来ます。」
「最近は、国内でも地震や大きな台風などの災害も増えていますしね・・・。」
「また2番目として挙げられるのは、先ほども述べましたが…
物価上昇が大きい新興国への株式投資を、人より早い株価が初期の安いうちに先行して行なっていく事で、株価の大きな上昇による大きな利益を上げる事が出来る可能性もあります。
証券会社によっては、アメリカ株と中国株しか扱っていないなど、株を買える国や国数は異なったりするのですが、成長著しいタイやベトナムの株(アセアン株)を扱っている証券会社もあったりと、長期投資で大きな利益を得られるチャンスも少なくありません。
またアメリカのような先進国の企業株でも、 IT系のグーグルやFacebookなどのように、上場してからも安定的にどんどん急成長していく優良企業も少なくありません。
そういう意味では、知らないけど何か良さそうな先進国の新興企業に投資してみたら、10年で莫大な利益になっていたという事も時にはあったりして大変面白みもあります。」
「大きな株価上昇、大化け、株をやっていて一番面白い事ですよね…」
「はい。アメリカの企業などは、新興企業でもはじめから世界を前提に事業をしているからでしょうか、上場後の大化け企業も多いです。そうしたところは長い年月をかけて常に利益を上げて成長していく企業も少なくないため、常に増配し続けた上で株価もどんどん上げていくタイプの…
日本で言ったら、20年かけて実質株価が200倍以上になったユニクロのような超大化け企業が本当に多くあります。
長期投資で10年ほっておいたら、10万20万で買った株が1000万を超えていた2000万を超えていたなど・・・。
そうした大化けが少なくないところも外国株の面白みになるかと思います。」
「注意点などは無いのですか?」
「注意点としましては、外国株をデイトレのように超短期で取引すると、為替差損が発生する恐れがあります。ただ長期投資においては、あまり気にする必要はないかもしれません。またアメリカ株は、全期間でほぼ右肩上がりのダウ平均と同じように長期においては、株価が上昇し続けている銘柄が少なくありません。それでもまれに倒産する企業も、もちろんあると思いますし、アメリカなどでは値幅制限もないため、1日で大きく株価が下落したり上昇したりする事もあります。
そのため長期で持つにしても、常に様子を見て、大きく下落した時があっても、倒産のリスクなのか一時的なものなのかを見極めたりする目と情報を得るようにするのも大切だと思います。また、その他国別の株取引ルールにもリスクになるものはないかなどを証券会社などに問い合わせて、情報を常に得るようにするのも大切だと思います。」