「今回は、基本的な事に戻って、株主が行使出来る権利についてです。」
「よろしくお願いします。」
「では、いきます。株主の権利として最初に挙げられるのは、配当を受ける権利になります。配当金を受け取る権利は、配当金領収証というものが送られて来る場合は、それを郵便局や銀行に持って行って、換金してもらうという形で行使します。行使しなければ、配当金領収書という紙切れがあるだけになります。他には、指定した銀行口座に配当金を振り込みしてもらう登録配当金受領口座方式など、いくつかの方式があります。」
「配当金を受け取るにも、いくつかの方法があるのですね。」
「はい、配当金の受け取り方には、他にも証券口座で配当金を受け取る株式比例配分方式など、いくつかの受け取りの方法があります。
次に、株主優待を受ける権利です。これも楽しみの一つだと思いますが、株主優待には、該当企業の店舗で使える飲食券や割引券や店舗で使える優待券といった形での商品券、他にクオカード、該当企業の商品やサービス(規定金額のサービスを受けられる権利)などと様々なものがあります。証券会社の株主優待では、該当証券会社の取引での売買手数料の一部をキャッシュバックしたりなどと、業種によって個性豊かで様々な株主優待があります。」
「株主優待も興味ありますね。」
「三番目が、会社の重要事項の決定に対して投票したり、その議決を行う株主総会に出席したりする事が出来る株主議決権という権利になります。この権利で行使出来るのは、会社の定款の変更に対する議決投票、会社の合併・解散に対する議決投票、取締役などの選任に対する議決投票と、会社の重要事項の決定に関して、投票という形で参加する事が出来ます。株式会社における選挙権や住民投票権のようなものになります。」
「会社の決定に参加出来るのも面白いですね。」
「最後は、あまり無い方が良いのですが、会社が潰れて解散した時の残余財産分配権になります。これは、会社が潰れて、それでも多少の資産が余った時に、その資産の分配を請求出来る権利の事です。」