「今回は、業績が好調なのに割安で、お得な銘柄の見つけ方について説明したいと思います。」
「よろしくお願いします。」
「株式市場では、ある業種業界が好調になると、その中でもトップの企業がまず買われ、その後2番手3番手の企業が買われるようになっていきます。
そして次々に時間差で連鎖しながら、それ以外の各関連企業の株価が上がっていくというような現象が多々起きます。
それはトップ企業の株価上昇の波に乗れなかった人達が関連した次の銘柄さらに次の銘柄を物色して、次々に投資をしていくためです。
どのような業界が好調で注目されるようになっても、ほぼ必ず最初に買われる銘柄、出遅れて買われるようになる銘柄というものが発生します。またこうした事は、景気が好調な時によく発生し、株価が上りきったトップ銘柄から、次の銘柄、さらに次の銘柄へと興味(買い)の対象が移っていくような循環物色という現象が起きます。
このような事から、株式市場が好況な時に出遅れてしまった時は、出遅れ銘柄を見つけるようにしていくと良いといえます。上手くいけば、5番手、6番手と次から次に金のなる木が見つかるかもしれません。」
「出遅れ銘柄も知っているのといないのでは、投資の勝ち負けにも差が出て来そうですね・・・」
「はい。出遅れ銘柄の法則も知っておいて、自分の中の投資の法則や公式として頭に入れておけば、基準もなくただ勘だけで投資するよりも株取引での利益は得られやすくなります。
知識があれば、必ず勝てるわけではありませんが、銘柄選定の基準になるPERなどの指標や出遅れ銘柄といった基本的な知識は広く頭に入れておいた方が、株取引で利益を得やすくなりますし、損失を抑える事にもつながります。」
「出遅れ銘柄は、どのようにして探せば良いですか?」
「出遅れ銘柄を探すには、まず日々の値上り率ランキング上位の銘柄を調べて、どんな業種が多いかを調べます。
次にランキング上位の業種で漏れている企業は無いか、何でこの業種が今好調なのかをニュースなどを使って調べてみます。
そしてランキング上位業種で漏れているような企業があったら、何で漏れているのか(問題があるのか、ただ出遅れているだけなのか)などを、(漏れているような企業の)関連のニュースや決算短信などで調べてみます。
そうする事で…この業界は全体的に好調だし、この企業にこれといった問題は無いのに、まだ割安だなといった事が分かったりします。」