株式)トライアングルチャート


(テクニカル分析)


「株価が横ばいでもみ合っている保ち合いの時、最初のうちは高く売りたいと思う売り方と安く買いたいと思う買い方の希望額にかい離がありますが、取引が続くうちに両方の希望額がどんどん近づいていって一点に集約し、三角形の形が出来ていきます。最終的に株価がある一点に集約されていきますが、その三角形の形のチャートが崩れると、上昇トレンドや下降トレンドが再び始まり、株価は上下いずれかへ動いていきます。
そのもみ合い時に出来る三角形、トライアングルチャートパターン(トライアングルフォーメーション)と言われる型を利用して、もみ合いから株価がどう動くかを先読みしていく方法について説明したいと思います。」


「よろしくお願いします。」


「トライアングルチャートパターンには主に以下のパターンがあり、もみ合い状態=保ち合い状態は長く続けば続くほど、上昇エネルギーも下降エネルギーも大きくなります。」

       

     
買いパターン(上昇パターン)

上昇三角形型(上昇三角形)
水平の上値抵抗線と上昇型の下値支持線で出来上がる保ち合いの形。ここから上に突き破ると、上昇傾向の保ち合いからさらに大きく上昇していくパターンで、上昇エネルギーが非常に大きい。

            

上昇ペナント型(対称三角形)
上値抵抗線が下に下がって行き、下値支持線が上に上がって近づき、ペナントの形状になる保ち合いの形。これを上に突き破ると、上昇トレンドになるが、上昇エネルギーはあまり大きくない。

          

上昇ウェッジ型(下降三角形)
下降から上昇への転換パターンで、上値抵抗線が下がり、水平の下値支持線に近づいて行く下降三角形の形の保ち合い状態。これを上に突き破ると、徐々に下げていたもみ合い状態での売り圧力が底を尽いて下降から上昇へと転じる。

           

     
売りパターン(下降パターン)

下降ウェッジ型(上昇三角形)
上昇から下降へ転じる時のパターンで、水平の上値抵抗線に上昇傾向の下値支持線が近づいていく保ち合いの形。この三角形を株価が下へ突き破ると、買い圧力が減衰し下降へと転換する。
    

       

下降ペナント型(対称三角形)
上値抵抗線が下がり、下値支持線が上がって、上値と下値が近づいていく保ち合いの形。この形から株価が下へ三角形を突き破ると下降トレンドになっていく。
この形が長ければ長いほど、大きく下がって行く。
     

         

下降三角形型(下降三角形)
上値抵抗線が下がって、水平の下値支持線に近づいていく形。この形で株価が下値支持線を下に突き破ると、株価は大きく下がって行く危険サイン。
   

        
          


「もみ合いのチャートパターンには、皿型のソーサーパターンなどもあります。以下に、買いのパターンと売りのパターンの図と説明を示します。」

ソーサーボトム
皿や鍋の底のような放物線を描く形状。この形状が長く続いていて、株価が上値抵抗線を突き破ると株価が大きく上がっていく事が多い。
(高い初値から上昇を続けた後に株価を下げ、その後長い底値での保ち合いの後に初値以上の高値まで高騰するIPO株などで見られる。)
    

        

ソーサートップ
皿や鍋の底を逆にした形。この形の保ち合いでは、長い保ち合いの後、下降トレンドになっていく事が多い。
    

       

    
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