株式)チャートの基本


(テクニカル分析)


「株価には上がる時もあれば、下がる時もあります。また停滞して、株価が動かないような横ばいの時期もあったりします。そんな時に、いつ上がるか、いつ下がるかが分かれば助かりますよね。今回は、そんな時のための株式チャートの見方の基本について、説明していきたいと思います。」


「よろしくお願いします。」


「先ずチャートには、株価上昇が継続している時の上昇トレンド、株価が上げもせず下げもせず横ばいが続くときの保ち合い(横ばい)トレンド、下降状態が続く時の下降トレンドといった大きく分けて3つのものがあります。下の図のように、微妙な抑揚はあっても、全体的に上がり続けている時は上昇トレンド、ほぼ横ばいの時は保ち合いトレンド、下がり続けている時は下降トレンドと言います。ただ保ち合いは、トレンドがない平坦状態の事を指すので、正確には保ち合い相場、またはボックス相場とも言います。
下の図を見ると、ローソクの一つ一つには微妙な上下の凹凸があっても、目で見て、全体的に上に向かっている部分、やや横ばいになっている部分、下降に向かっている部分があるのが分かるかと思います。」

     

「はい、分かりますね。上に向かう状態、横ばいの状態、下に向かう状態の3つの状態があるのが確かに分かります。」


「そして、トレンドには、今説明したような上昇トレンド、下降トレンド、保ち合いトレンドの他に、上値を抑えるレジスタンスライン(上値抵抗線)、下値を支えるサポートライン(下値支持線)という2つの重要な抵抗線と呼ばれるものもあります。また抵抗線は、これを使う事で、下降から上昇への転換・上昇から下降への転換といったものを先読みする事が出来る重要なものになります。
上値抵抗線は下降トレンドや保ち合いトレンドの時に何度か出来る一時的な戻り高の頂点を結んだ直線で、株価が上値抵抗線の直線上を上に突き破ると、ブレイクアップといって、多くの場合、上昇への転換点になります。
また下値支持線は上昇トレンドや保ち合いトレンドの時に、何度か出来る一時的な押し目(戻り安)の谷底を直線に結んだもので、株価がその直線を下に突き破ると、上昇相場は終わり下降に向かいやすくなります。その場合をブレイクダウンといい、多くの場合、下降トレンドへの転換点になります(それぞれ下図参照)。」

     
      
上値抵抗線・・・下降トレンドの時
下げトレンドの時の戻り高の頂点を結んだ濃い青色の直線矢印。上値抵抗線を突き破ったら、上昇への転換点。

 
        
下値支持線・・・上昇トレンドの時
上げトレンドの時の一時的な戻り安(押し目)の底(逆頂点)を結んだ黒い直線矢印。下値支持線を下に突き破ったら、下降トレンドへの転換点。

      
保ち合いトレンドの時
上にも下にも抜ける可能性がある。

        
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