仮想通貨の概要



「今回は前回の補足で、仮想通貨の概要について説明したいと思います。仮想通貨は、暗号化された取引記録を、世界中の不特定多数の人が監視するブロックチェーンという技術で作られた通貨データです。
仮想通貨こと暗号資産は、世界中で必ず誰かが監視チェックしているため、改ざんや偽造が難しいデータになっています。
より正確に言うと、世界中でマイナーと呼ばれる人達がマイニングという作業をしています。マイニングは、取引記録の流れの集合体であるブロックチェーンに不正や改ざんがないかを監視・承認する作業になります。またマイナーは、マイニング作業の対価報酬として仮想通貨を受け取ったりします。
そのように、仮想通貨の取引において不正な改ざんや偽造があれば、世界中の不特定多数の人達のマイニング作業で発見されるようになっています。」
※ブロック・・・取引記録の集まり
※ブロックチェーン・・・ブロックの時系列の流れの記録


「以下に、もう少し詳しくマイニング作業の説明をしたいと思います。」

          
1.仮想通貨を送金する時、仮想通貨はデータのため、世界中の様々なコンピュータを経由して、目的のコンピュータに届きます。
2.目的のコンピュータに届くまでの経過はいろいろなコンピュ-タを経由するため、伝言ゲームのような形でデータが送られていきます。つまり伝言ゲームのような複数の取引を経て、目的のコンピュータに送られます。
3.仮想通貨は個人個人の大事な資産であるため、伝言ゲームのような複数の取引の過程で変更されていっては問題になります。
4.そのためデータを受け取った人達がデータを変更してしまわないように1個1個の伝言ゲーム(取引)がブロックという台帳に記録されていきます。また取引の順番の整合性も取れるようにブロックの時間的な流れのシリアルデータであるブロックチェーンという記録も作られます。
5.ブロックやブロックチェーンといったデータは作られると世界中の不特定多数のコンピュータにコピー保存されて、どこかで改変があったら、世界中の不特定多数のコンピュータのデータと照合して、改竄や不正などが分かるようになります。
A.マイニング作業とは、上で説明したような仮想通貨の取引記録であるブロックを作ることを意味します。ブロックを作ること自体が取引の承認作業になるのですが、誰かが作り上げたブロックに不正があれば、世界中の不特定多数のコンピュータと照合すれば分かるようになっています。
B.マイニング作業でブロックを作るために、世界中の人達が競争をしているのですが...ブロック生成の権利は一つ前の取引記録(ブロック)を受け取った世界中の不特定多数のコンピュータの中から、最初に複雑な数式を解いたコンピュータに与えられます。そうやって、最初に複雑な数式を解いて、新たなブロックを生成したコンピュータには報酬としてビットコインが与えられます。
(もちろん報酬をもらうのは、コンピュータではなく、ブロックを生成したコンピュータの所有者や組織ですが・・・)
        


「マイニングとかブロックチェーンとか聞いた事があったのですが、そういう意味だったのですね・・・」


「また仮想通貨は世界中の不特定多数の人達によって運用されていて、国や中央銀行といったところで管理されていないのも特徴になります。
つまり先ほど説明したように、ブロックチェーンという仕組みで不特定多数が管理するようになっているため、特定の機関によりコントロールする事が難しい通貨だからです。
そのため、仮想通貨は世界の金融システムを変える通貨とも呼ばれています。」

次回は仮想通貨の種類です。
仮想通貨入門目次

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