季節株



「今回は季節によって影響を受ける季節株というものについて説明していきたいと思います。」


「季節で影響を受ける?季節で株価が上がったり下がったりする事もあるのですね。」


「はい。春夏秋冬、それぞれの季節によって、上がりやすい株下がりやすい株など季節で影響を受ける株はいろいろあります。まず春から説明していきます。
春は入学式・入社式シーズンでもあり、コクヨやアスクルなどの文具・学校用品銘柄や、制服・スーツ製造販売の青山商事やAOKIホールディングス、はるやまホールディングスなどが注目されます。
また、その後のゴールデンウイークに向けては、レジャー旅行関連のオリエンタルランドやJTB、エイチ・アイ・エスなどが注目されます。
その後の夏に向けての時期は、アイスなどの冷菓やビールなどの飲料銘柄が注目されやすいシーズンです。また夏休み盆休みもあり、ゴールデンウイークと同じようにレジャー旅行といったリゾート関連銘柄も注目されます。
夏季もゴールデンウイークシーズンと同じく、オリエンタルランドやJTB、エイチ・アイ・エスといったレジャー旅行関連は注目されて株価も上がりやすいですね。」


「私もディズニー大好きです。」


「ディズニーやユニバーサルなどのレジャー関連は、特に夏休みシーズンは、大変人気がありますよね。
次に秋ですが、秋もレジャーの季節で、やはりレジャー関係が秋の季節銘柄としても代表的なものになります。こう考えるとレジャーは強いですね…
最後に冬ですが、冬は暖房が多く使われるようになるため、ガスや石油関係の銘柄が上がりやすくなります。
またクリスマスなどのイベントもあるため、玩具や製菓洋菓子関係の銘柄も注目されやすくなります。また風邪が流行ったり、冬から春にかけての花粉症シーズンなどもあり、関連の製薬メーカーやマツモトキヨシホールディングスなどのドラッグストア関連も注目されやすくなったりします。
ただこれらの季節関連銘柄の中には、ビールのような飲料関連など、暖冬や冷夏などの季節外れの気候によって、業績が大きく影響を受けて株価が逆にマイナスになるようなものもあります。」


「また株価自体も相場の先見性から、アイスやビールなどの夏の銘柄なら、冬に底値を付けて、本格的な夏が来る前の5月から6月頃に株価が天井を示したりと、その銘柄の季節よりもやや早い時期に株価がピークになる事も多く見られます。」

季節株の株価ピークタイミング例
季節株の観点で見た夏の季節株の株価のピーク。本格的な夏シーズン(7月~8月)前の5月~6月。
冬の季節株の株価のピーク。11月ごろなど。

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