株式相場の波で買い時をつかむ



「今回は、今の株式相場が高値圏か底値圏かを見分けるための基準について話したいと思います。具体的には、今買われ過ぎてるのか売られ過ぎてるのかが分かる騰落レシオというものについて説明します。」


「騰落レシオというものですね。よろしくお願いします。」


「はい。テレビ東京などの経済ニュースでも時々聞いた事があるかもしれませんが、騰落レシオとは株式市場における、ある一定期間の値上がり銘柄と値下がり銘柄の数の比率になります。
また騰落レシオは、東証一部の全銘柄を対象とした25営業日の騰落レシオが一般的で、それを導き出す公式は以下の通りになります。

騰落レシオ(%)=(過去25営業日の値上がり銘柄数の合計)/(過去25営業日の値下がり銘柄数の合計)×100

騰落レシオは100%を基準として、市場の過熱感を測る物差しにも使われます。市場が騰落レシオ100%を超えて、上に行けば行くほど、市場は過熱してると言えます。逆に下に行けば行くほど、市場が閉塞感で沈んでいるとも言えます。
一般に騰落レシオが80%以下だと売られ過ぎの底値ゾーン、120%以上だと買われ過ぎの過熱ゾーンと言われます。」


「騰落レシオが底値ゾーンの80%以下の時に買って、過熱ゾーンの120%以上の時に売ったら、儲かるでしょうか?(笑)」


「必ずしも、そうとは言えないのですが、判断材料には使えます。
たとえば騰落レシオで市場が売られ過ぎの時に、PERPBRROEなどの指標で狙った銘柄の割安度を調べてみて、かなり割安だと思えたら購入をしてみる。
同じように騰落レシオ的には買われ過ぎの時に、PERなどを調べたら、かなり割高で市場が過熱しているように見える時には売却する…
というように売り買いのタイミングの判断として使うのには、かなり良い指標の一つです。」

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